韓国で50年近く愛される「バナナキック」に異変!
メロン・マンゴーまで登場した「キック3兄弟」を徹底比較
韓国のお菓子売り場で、ひときわ目を引くスナックがあります。
その名前は「バナナキック」。
袋を開けた瞬間にふわっと広がるバナナの甘い香り。そして、サクッとした食感なのに、口に入れるとスッと溶けていく独特の食感。
実はこのお菓子、韓国ではなんと1978年に発売されたロングセラー商品です。
そして今、このバナナキックに大きな変化が起きています。
約50年ぶりに弟分の「メロンキック」が登場し、さらに2026年には「マンゴーキック」まで発売されました。
バナナ、メロン、マンゴー。今回は、韓国の人気スナック「キック3兄弟」を、それぞれの特徴や発売時期、販売実績、ちょっとした裏話まで含めて紹介します。
1.長男「バナナキック」は1978年生まれ
3兄弟の長男は、もちろんバナナキックです。
発売されたのは1978年。なんと今から約50年前です。
韓国では現在のようにバナナが身近な果物ではなかった時代に登場したため、当時の子どもたちにとってバナナ味のお菓子は、ちょっと特別な存在でもありました。
バナナキック最大の特徴は、やはり独特の食感です。
とうもろこしをベースにしたスナックで、見た目は少し曲がった形。サクッとしていますが、口の中に入れると驚くほど軽く、最後にはふわっと溶けていきます。
塩味のポテトチップスとはまったく違うタイプのお菓子です。
そして面白いのは、発売から約50年たった今でも人気が衰えていないこと。
最近ではK-POPスターが好んで食べるスナックとして話題になったこともあり、韓国の若い世代だけでなく、外国人観光客にも注目されるようになりました。
2025年には、バナナキックの韓国内売上が前年同期比で約30%増加し、輸出額も約2倍に増えています。つまり、昔ながらのお菓子が「懐かしい商品」で終わらず、再び若い世代に人気になったわけです。
50年前のお菓子が、今になって再ブレイク。
これはなかなか珍しい現象です。
2.約50年ぶりに登場した弟「メロンキック」
そして2025年、バナナキックに待望の弟が誕生しました。
その名前は「メロンキック」。発売日は2025年4月21日です。
農心は国産マスクメロンと牛乳を組み合わせ、メロン特有の甘さとミルキーな風味を表現しました。もちろん、バナナキックの特徴である「サクッとしているのに口の中でやさしく溶ける食感」と、独特の曲線を描いた形も受け継いでいます。ところが、この弟が予想以上に売れました。発売からわずか1週間で、なんと144万袋を販売。さらに発売から9日で、コンビニや大型スーパーなど主要流通チャンネルのスナックカテゴリー販売1位を獲得しました。
そして3か月後には、
累計720万袋。
同じ期間の人気商品「モクテカン(먹태깡)」の600万袋を約20%上回る販売数でした。ここで面白い現象が起こります。弟のメロンキックが売れたことで、なんと兄のバナナキックまで売れ始めたのです。メロンキック発売後、バナナキックの販売量も前年同期比で約50%増加しました。韓国のお菓子売り場で、まさに「兄弟そろって大ヒット」という状態になったわけです。
3.末っ子「マンゴーキック」は2026年登場
そして2026年、3兄弟の末っ子が登場します。その名前は「マンゴーキック」。
発売日は2026年5月18日です。今回は普通のマンゴー味ではありません。
農心は濃厚で甘いアップルマンゴーに、まろやかな牛乳の風味を加え、韓国で人気の「アップルマンゴーかき氷」のような味をイメージしたと説明しています。
もちろん、キックシリーズ独特の曲がった形と、サクッとして口の中で溶ける食感もそのままです。
つまり、
バナナ → メロン → マンゴーと、どんどんフルーツの種類が増えているわけです。
ただし、マンゴーキックはまだ発売されて間もないため、バナナキックやメロンキックと長期的な販売実績を比較するのは早いでしょう。
それでも、ブランド全体を見ると非常に面白い数字があります。メロンキックの大ヒットによって、2025年の「キック」シリーズ全体の売上は2024年より約70%増加しました。
4.3種類、味はどう違う?
では、実際に3種類を比較するとどうでしょうか。
まずバナナキック。
3種類の中では最も「昔ながらの韓国のお菓子」というイメージが強い商品です。
バナナの香りがはっきりしていて、甘さもしっかりしています。
一言でいえば、「懐かしい韓国のお菓子」です。
次にメロンキック。
メロンの香りに牛乳のまろやかさが加わっているため、バナナキックよりも少しデザート感があります。こちらは、
「スナック菓子なのにメロンアイスを食べているような感覚」に近いタイプです。
そしてマンゴーキック。
アップルマンゴーの濃厚な甘さとミルキーな風味を組み合わせているため、3種類の中では最も現代的なデザート系スナックという印象があります。韓国旅行で初めて食べるなら、3種類を買って食べ比べてみるのも面白そうです。
5.実は「キック」というブランドがすごい
ここで、このシリーズの本当の面白さが見えてきます。
農心は、毎回まったく新しいスナックを作っているわけではありません。
「バナナキック」という約50年のブランド資産を、そのまま新しい味へ広げているのです。形は似ています。食感も似ています。でも、味はまったく違う。だから初めて見るメロンキックやマンゴーキックでも、どこか親しみを感じます。
これは食品メーカーにとって非常に強い戦略です。しかもメロンキックの成功によって、2025年にはキックシリーズそのものの売上が大きく伸びました。農心は2026年のマンゴーキック発売に際しても、今後さらにさまざまなフルーツ風味を展開し、K-スナックを代表するブランドとして育てていく方針を示しています。
6.ちょっと意外な「バナナキック」の海外進出
さらに面白いのが、バナナキックの海外での展開です。2025年には、アメリカ・ロサンゼルスの人気デザートカフェ「Knotted」とコラボレーション。なんと「バナナキッククリームドーナツ」まで登場しました。バナナキックの甘い風味をクリームに取り入れ、さらに本物のバナナキックをドーナツのトッピングとして使用した商品です。
もはや「韓国のお菓子」というより、一つのデザートブランドになりつつあります。また農心はメロンキックについて、日本、中国、ベトナム、チリなどへの輸出拡大も進めています。日本でも韓国食品店などで見かける機会が増えているので、韓国旅行に行かなくても食べられる可能性があります。
7.結局、どれが一番おいしい?
これは完全に好みです。
昔ながらの韓国のお菓子を味わいたいなら、バナナキック。
メロンとミルクのデザート感を楽しみたいなら、メロンキック。
濃厚なマンゴー味と新しい感覚を楽しみたいなら、マンゴーキック。
販売実績だけを見ると、現時点ではメロンキックの初速がかなり強烈でした。一方、約50年の歴史と知名度では、もちろんバナナキックが圧倒的です。マンゴーキックはまだ発売されたばかりなので、これからどこまで売れるのかが注目されます。そして、この3兄弟の本当の面白さは、お互いがライバルではないということです。メロンキックが売れるとバナナキックまで売れました。シリーズ全体の売上も大幅に伸びました。 そして今度はマンゴーキックが加わりました。
1978年に生まれたバナナキック。
2025年に登場したメロンキック。
2026年に加わったマンゴーキック。
約50年の時間を超えて、3兄弟がそろったわけです。
もしかすると、農心が本当に育てているのは「バナナキック」という一つのお菓子ではなく、「キック」という韓国スナックブランドそのものなのかもしれません。
韓国旅行に行ったら、コンビニやスーパーのお菓子コーナーでぜひ探してみてください。バナナ、メロン、マンゴー。3袋並べて食べ比べてみると、韓国のお菓子文化の意外な面白さが見えてくるはずです。




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